この親にして

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同じような体験を先日した。
うちの両親は山登りを趣味とし、先日、富山より車で大阪の我が家を経由し、フェリーにて九州へ渡り、由布岳などの山々を登山後、再びフェリーにて我が家を経由し、富山に帰るという旅を計画していた。
車で我が家まで来て、某日の早朝に我が家へ戻ると言って、出発した。帰宅日は絶対に聞き間違えていない。何故なら母親の誕生日だったからだ。「誕生日やね?」と聞き返したし。いつも泊まりがけ登山時はメールで旅程詳細を送ってもらうが、「大丈夫、大丈夫、どうせ山の名前言われてもわからないし。」と、今回は貰わなかった。
帰宅予定日の朝、両親は戻らなかった。渋滞にでも巻き込まれたのかと思い、携帯に電話するも全くつながらない。ともかく普通の平日なので出勤し会社から携帯へ電話。知らない人が出た。どうやら携帯を落としたらしい。呆れる。我が家で休憩でもしているかと思い自宅に何度も電話。出ないということは、もう富山に向かっているのだろう。夕方ごろいくらなんでも、もう富山についているだろうと思い、富山の家に電話。つながらない。ここにきて心配になってくる。遭難でもしているのか、それとも途中で事故にでもあったのか。何度も電話するが夜になっても出ない。
夜中に電話しても出なければ、捜索願でも出さなければならないだろうか。しまった、旅程もらっとけばよかった!後悔先に立たず。
携帯を何度も連打する。留守電さえ、無い家だ。5分置きに電話する。
8時前、落としたはずの携帯から電話があった。「アハハ〜、お母さんだけど。今、船〜。ブチ」と切れる。一方的な電話。意味が分からない。拉致されているにしては、陽気なトーンである。

答えは、
帰宅日は言い間違い。正しくは翌日帰宅。
携帯電話は山で落とした後、自分の電話に電話かけてみるということに気づくのに半日くらいかかり、拾ってくれた親切なおばちゃんが下山するのを待ち、受け取ることができた。
私の着信に気づいたのはフェリーに乗った後のこと。ということだそうだ。

会社でこの件を話したら、「この親にして...」と言われた。

そういえば、私が海外出張時、日程を親に連絡してはいたが、時差のことを分かっていなかったようで、到着日の1日前に山のような着信とメールがあった。まさしく「この親にして...」
いろんな偶然が重なり、不安を煽られる状況ができた。親のことを久しぶりにあれこれ心配した。やはりこれは、私も親孝行をしなければならないと、神さんから言われているということに違いない。