文化祭ノリ

高校のとき、文化祭で盛り上がるタイプでした。騒ぐのではなく、工作に力を注ぐタイプ(今と変わってない)。例えば劇の衣装やからくり看板や小道具など、このときとばかりに大工作大会を繰り広げていました。
さて、今日はTシャツを作ってました。Tシャツくんでロゴ印刷はうまくできました。ギャルみたいにスパンコールいっぱい付けて...。と思ったら、これが思いの外大変。友人カナコさんと2人で1日がかりで無言で内職仕事。終わりそうもない作業量。空腹と疲労で意識が朦朧。
カナコさんがつぶやいた。
アンパンマンセット、重かったよね」
カナコさんは高校の文化祭にてクラスで出店した「模擬店」で必死に工作した仲間だった。他のクラスではうちわや手作り石けんなど無難なものを売る中で、風船をねじって動物作ったり、自作のおもちゃや、エルビスプレスリーや侍になるための「変装セット」など、大冒険な企画をした。
そのなかの「アンパンマンセット」がかなりの上出来。おもちゃ屋に売っていてもおかしくないくらいの可愛い仕上がり。ただ、問題は異常に重い。あまりの重さにかぶると首がもげそうになる。対象は小さい子供。出店時も子供が通りかかると、皆欲しいと母親にねだっていたが、かぶると無口になった。
朦朧とした意識の中、暑かったあのころを思い出す。