杉本博司「時間の終わり」展

http://www.mori.art.museum/contents/sugimoto/
森美術館(六本木ヒルズ)
2005年9月17日〜2006年1月9日

そうか。三十三間堂インスタレーションだったのか。

森美術館へはアーキラボ以来だが、アーキラボあんまり分からなかったけど、今回は感動したっ!
展覧会の会場デザインが誰かというのもいつも気にして見るが、今回は調べないで来てしまった。会場へ入った瞬間、というか、会場自体が美しい作品のように見えた。写真を貼るための柱とそれらが床に作る光と影。展示されているのは「CONCEPTUAL FORMS」という、ある数式で表される3次元曲面からなる立体。タイトルとともに数式が書かれてある。「これはアートです」と公言しないようなものの美しさってのが大好きだが、そのことがこんなにも凝縮されてこんなにもすばらしい空間になっているなんて!すごい!
と思っていたら、会場デザインも本人だということで、すっかり心を鷲づかみされてしまった。
Seascapeという作品の前へ。涙が出そうになった。ただ水平線の写真にすぎないのに。くりぬかれた景色と会場の照明とそれらが作る空間は、言葉では表せない。
源光庵の「悟りの窓」と「迷いの窓」のような、禅の思想みたいなのと通じるものを感じたが、ミュージアムショップにもそういう本がたくさん並んでいたので、かなり影響を受けているらしい。
光と影。安藤忠雄の「光の教会」は、この人に撮られるためにあるんじゃないかと思った。
展示会のカタログ買おうと思ったら売り切れ。12月くらいまで入手不可らしい。仕方ないのでseascapeのはがきを4枚買った。家で並べて貼ってみよう。
大阪に来るならもう一度行きたい。