「アート」はやさしくない

現代アートの祭典「横浜トリエンナーレ」に行ってだいぶたつんですけど、そのとき思ったこと。
映像作品が多くて、ちょっと見ただけではよく分からなかったり、楽しめなかったりするものが多く、「アート」ってそんなに人を突き放すようなものなのかな?と思いました。
「わからない人にはわからなくていい。」でいいのか?
「わからない人がいるのは、提供する側がわるいのだ」という姿勢で最近物事を見ていたので、なんとなく違和感がずっとあって、むずがゆかった。もっと、そっと手を引いて誘いこんでくれるようなやさしさは、アートにはそぐわないのか?

あと、「アート」って言ったとたん、なんとなく「かしこ」を装わなければならない感じがある。
おっさんが延々とじゃがいもをドラにぶつけるだけの映像ってのがあって、定期的に「ジャァーン!」とか言うてるのを笑わずにどうして見ていられるのか。
オノヨーコのカットピースという映像もちょっとずついろんな人が服をはさみで切っていくという映像にエロさ感じないのか。
じゃがいものおっさんがキャシィ塚本だったら、オノヨーコが夏目ナナだったら、もっと感情ゆさぶられたのでは?とか思ったりした。狙いは違うんだろうけど。少なくとも心拍はあがると思う。
とか、いろいろ考えさせられたので、行って良かったです。