天災の次は労災

地震台風ときて、次はまたえらいめに合いました。
発泡スチロールのパネルに紙を貼って、展示用パネルを作成していたときのこと。
紙を美しく貼るにはスプレーのりが良い。数年前購入した3Mの55とか77というスプレーのりがあったのでそれを使うことにした。
途中まで調子よく使っていたが、詰まって出なくなったので、ノズル部をはずし、固まっている部分をつついた。途端攻撃をうけた。
目を含む顔面に霧状のりが直撃したのだ。しかも77の方(55より77の方が強力)。トイレに駆け込み洗ったが、のりはとれない。石鹸でもだめ、クレンジングでもだめ、除光液でもだめである。
顔も手もネチャネチャで、まばたきすると、目が開かなくなる。
どうしたものかと途方にくれていると、上司やら先輩やらが方々に電話や連絡をしてくれて、病院へ行く段取りが整えられ、後輩が車で病院まで連れて行ってくれた。診察が終わったら迎えに来てくれた。至れり尽くせりで大変助かった。
診察の結果は「眼はなんともありません。皮膚についたのりはそのうちとれますから。」と言われ帰された。そのうちって、今から仕事もあれば、自転車電車を乗り継いで帰らなきゃいけないのに、顔も頭も手もネチャネチャのままか?もしかすると1週間くらいネチャネチャのままか?しかもコンタクトレンズは処分されたため、何も見えない。
会社に戻ったら、ごみの日が貼り付けられている冷蔵庫のように、顔面にいろんなものを貼り付けられる。人間ポストイットと呼ばれる。仕事にならないので帰った。
さて、このネチャネチャをどう除去するか。3Mの人は「ぬるま湯と石鹸で気長に」と言っていたが、昔、怪我をしてテーピングみたいなのをされたとき、テープのネチャネチャをベンジンでふき取っていたのを思い出した。ずいぶん昔のことなので、その間に体に悪い物質と認定されていたりするかもしれない。しかもベンジンで手ならまだしも顔を拭くというのは肌がカサカサになりそうだ。しかし、ネチャネチャの人とカサカサの人だったら、カサカサの人の方がましにきまっている。ベンジンをコットンに含ませ、手のネチャネチャをふき取る。
と、あんなにしつこくどうあがいても取れなかったネチャは驚くほど素直にとれるではありませんか。顔もササっと拭いてすぐオイルクレンジングで落とし、化粧水、乳液、ヴァセリンまで塗ってやった。元通りにもどった。ネチャネチャ人間ですごすことにならずに済んだ。
気をつけよう。スプレーのり。