自転車ダイバー

アースダイバー
自転車がすき。地理がすき。街が好き。そりゃぁ、読むでしょう。という本。
作者は縄文地図と最新地図を持って自転車に乗り散策する。たとえば昔湿地だったところに湿気を帯びた商売(風俗)が展開されているとか、古代の地形が無くなった今でも無意識のうちに地場みたいなものを感じ取って街が作り出されるという説である。
残念なのが、東京の土地勘があまりないため、ピンとこないことが多い。大阪版アースダイバーがあればもっと自転車ライフが楽しくなるだろう。
自分なりに考えてみる。
上町台地が最重要ポイントであることは間違い無い。昔、半島だった場所だが、その先端に大阪城があるほか、寺や神社が多い。そんなわけで、上町台地に沿う地下鉄谷町線は、仏教で高貴とされる紫色なのだ。
上町台地には寺社仏閣だけでなく、府庁がドンとあり、官庁街、オフィス街となっている。風俗臭はしない。
キタ、ミナミは海の底だった。大阪城に近い京橋だって、岬の先端からはずれているので海の底。風俗臭のするところは水浸しだ。かなり本に書かれていたことと共通することが多い。
なんてことを考えながらチャリに乗るのはぜったい楽しいはず。とりあえずじっくり読んでから、大阪版を考えてみよう。