インゴ・マウラー展

diy-hasami2006-11-03

光を使ったインスタレーション作品を作るアーティストの展覧会は以前「オラファー・エリアソン」に行ってきが、
そういった実験的、体験的作品を想像して行ったら、ちょっと違った。
製品化されていたり、実使用に耐える作品が多く、芸術作品を見に行ったというよりは、エンジニア視点でつい見ちゃう感じの作品群。
注目を浴びていたのは配線が全く見えないガラスの椅子やテーブル。透明な天板にLEDの光がぽっかり浮かぶ。周囲には何の配線も見えない。どうなっているのだろうと、大勢の人が横から下から覗き込んでいた。
透明の導電樹脂を使って、電源面、部品面、GND面を作ってあるようだった。透明の導電樹脂なんてものがあるのか...と思って調べてみたら、タッチパネルに使われるということで、そうかそうかとナットク。
楽しくて、キレイで、不思議。新しい技術を取り入れるけど技術本位ではない。エンジニアには耳が痛い。「技術は目的ではなく手段でしかない」と囁かれた気がした。
とりあえず、DIY人が行ったら「なんか自分も作ってみよう!」と思うような展覧会だったと思う。