なりきるパワー

芸術方面に傾倒しておりますが、今日もアートなり。
コピーの時代
http://www.biwa.ne.jp/~sg-kinbi/
NHK新日曜美術館森村泰昌氏がフェルメールの「画家のアトリエ」という作品を再現するという回があったらしい。(見てない)
森村氏は名画や架空の女優などになりきり、自らを撮った写真作品で有名な方ですが、コピーはオリジナルより価値が低いかと言われると、疑問がわきます。
以前、洋裁のページがネット上にまだ少なかった折、いろんな人から質問メールが来ました。洋裁をする人にはいろんな種類の人がいるんだと勉強になりました。
とにかくイメージを具現化するパワーに満ち溢れているのは、コスプレの人です(あと、ゴスロリの人)。お金も技術も努力も注ぎ込むので、それはそれはすごい作品ができるのです。わたしは、「洋裁をする人」というジャンルの人間の中にそういうジャンルがあったんだと驚きましたが、さらに作品の完成度の高さにまた驚きました。
コスプレの人はコピーです。しかし、普段自分で着る服を作っている人より、どういった素材を使えばどういう風合いが得られるかとか、どこにいけばどんな素材が売っているかとか、よく知っているのです。なりきるために全身全霊を注ぎ込む。
人間だれしも変身願望みたいなものがあって、誰でもないオンリーワンな自分より、誰かになりきる方に執着するんです。
オリジナルとコピー。コピーの方がすごいことがある。

あ。キューティーハニー見に行こう。変わるわよ。