マーガリンがうまい

外でサンドイッチを食べて、「おいしいなぁ」と思ったのには大概おいしいマーガリンが使われている。バターじゃなくてマーガリン。カスクートにはマーガリンが必須!
そんなわけで、いつものコストコベーグルにマーガリンを塗った上で、野菜をはさむ。うまかった。
マーガリンといえば、小学校のときの悲しい思い出を思い出す。
うちはおかんが異常な倹約家だったため、「1万円で生活!」みたいな貧乏生活をしていた。学校で何か必要となると、代用品で済まされることが多かった。みんなお揃いで買う、習字道具、裁縫用具など「だいたいそれっぽいもの」を用意された。制服も体操服も規定のものではなくそれっぽいの(色が同じ程度)だったし、画用紙が欲しいというと、何かの台紙に使われていたボール紙を渡される。水分弾いて絵など描けたものではない。
調理実習のとき、バターを持ってくる係になった。うちにバターなんてあるわけがない。あたりまえのように、マーガリンを渡された。まぁ見た目同じだから分からないだろうと大人しく持っていった。
ところが、授業で「バターを予め柔らかくしておくため、ストーブの近くに置いておきましょう」と言われた。パンに塗るマーガリンは溶けるのが早い。私の持ってきた塊だけ、ほぼ汁状態となった。
そんなわけで、マーガリンは悲しい味だと思っていた。でもおいしいと思えるようになってきた。