横浜トリエンナーレ

現代美術のお祭りトリエンナーレへ行ってきました。
往復飛行機日帰りの東京出張と同じ強行スケジュール。真っ暗な中起きだして、ほぼ始発の地下鉄に乗り込むと、終電に乗れなかった、お酒の抜けてない人々の重たい空気が。
気にせずGO!GO!GO!
横浜で東京の友達と落ち合い、一応、観光名所のマリンタワーだの、山下公園だのの説明をされるも、右から左。チケット売り場で開店待ち。
アート、芸術、美しいものとして見に行った人は怒りだすだろう、意味を考えると分からなくなる作品だらけ。「アホやなぁ」と言うものだらけ。良い意味で。「アホ」も行き過ぎると、感動だ。
好きな作品を書き留める。

「手づくりベンチを集めた写真」ディディエ・クールボ
枯れ具合、自由でいてやさしい具合が、好きな雰囲気
「million mama」岩井成昭
公衆電話からコール音。電話を取るとお母さんの声。ちょっと地震があったから声が聞きたくなったとのこと。ソーメン送ったからと言われた。チョイ泣けた
「ヴィラ会芳亭」西野達郎
公共構造物をプライベートルームに取り込む。中華街公園の休憩スペースをベッドルームにして、高級そうなホテルに仕立てる。柱に暴走族の落書きっぽいのが残っていたのが笑える
「DIVA AirLine」タニシK
大阪で最も混みあう地下鉄御堂筋線にワゴンでドリンクサービスを無理やり行う。関西ローカルTVの企画のようだが、世界各国で実施。乗客の戸惑いが笑える。スッチー扮する姉ちゃんの制服と髪型がコスプレっぽいので、もっとリアルにして欲しいのと、スッチーの威圧感をもっと出して欲しい
「Notice-Forest」照屋勇賢
ペーパーバッグを使って、木を作る。木がリアルですごい。
グラインダーマン
見につけた足場材にグラインダーをあてて、火花を散らせるパフォーマンス。見たことあると思ったら誰でもピカソに出てたらしい。
「回転回」屋代敏博
左回転。

全体を通して、携帯、デジカメ、モーションディテクト、などなど、比較的新しい素材や技術を使ったものもあった。デザイン業界では当たり前だが、アート業界も新しい技術から新しい表現が生まれるんだなぁ。

作品解体後の屋根瓦が配られていた。思わず貰った。リュックに入れた。重かった。飛行機のセキュリティをそのまま通った。何も言われなくて良かった。

寒かったけど面白かった。行ってよかった。
トリエンナーレとは3年に一度という意味らしい。次回も今と変わらず行けるという状況は、それはそれで悲しいことである。