続トリエンナーレ

もういいいよ。と思われそうですが。
「回転回」という作品。
http://www.kaitenkai.com/
会場の至るところに、設置された装置を覗くと、その場所の風景にぼんやり丸い物体が浮かんでいる。
別のところには、携帯、デジカメなど動画を撮る装置が何台も設置してあり、その場所の床で腹ばいになってぐるぐる廻る全身タイツの人が延々再生されている。「左回転、左回転、左回転...」という音声とともに。何台もあるので、左回転の大合唱になっている。耳に付く。左回転地獄だ。
なんだこの作品は。
丸い物体をよく見ると、肌色の筋が見える。あ。これは、回転しているモノなのか。回転...。
「さっきのさぁ、左回転が、めっちゃ高速になったヤツちゃうん?」「あ、ホンマや」と言ってると。それを聞いていた隣の男性が、「あぁ、そうか。何かと思ってたけど、長時間露光したものなんだ」と言って笑った。
踊る大走査線の織田裕二みたいなマウンテンパーカーに無精ひげの、職業カメラマンって感じの文科系男子。年の頃なら34、5才。我々みたいに、超高速回転するという漫画チックな考え方とは違うところが、教養を感じる。
また勝手にスキになる。