上海2日目(っていうか蘇州)

diy-hasami2006-11-11

上海、蘇州と汽車に乗りたい。尾形大作が歌ったとおりだと上海-蘇州-無錫というルートだが、1時間ちょいという意外と短い時間の旅である。蘇州に行くことにする。
全フリーだが一応同じツアー参加の若い男性2人が無錫へ行くと言うので、蘇州まで着いていくことに。タクシー代おごってもらう。
朝8時半くらいに上海駅に着くと、電光掲示板にはもう11時くらいまでチケットが売り切れとなっていた。一緒に行ってくれた兄さんがチケットを取ってくれた。なんでか早めの列車が取れたそうだ。
鉄道の旅は高揚する。私でもそう思うのだから男子は余計そう思うのではないか?今回は1.汽車に乗りたい。2.リニヤモーターカーに乗りたい。という裏の野望を持って臨んだ。鉄道とか飛行機ってなんだか特別感がある。上海駅は田舎から出てきたであろう大きな荷物を抱えた人や、一張羅の服を着せられた子供など、大勢の人でごった返す。「汽車に乗った」という特別体験はいろんな背景と共にそれぞれの思い出に残るんだろうな。
指定の番号どおり列車に乗ってみると、なんと!寝台車だった。寝台車1時間の旅。セレブである。しかし3段ベッドの最上段。座ることもできない。寝るしかない。ちゃんと布団もマクラも着いていて寝心地は悪くない。でも車窓が楽しめない〜。通路側に補助椅子とテーブルが付いていてそこは自由に使えるようだ。そこに座るとさきほどのお兄さんがバナナとみかんをおごってくれた。どちらも甘くておいしかった。
蘇州に着いてすぐに帰りのチケットを確保することに。上海駅のように電光掲示板は無いのでいくつか列車番号を列挙して「どれか」と言うと「メイヨー(ない)」と言われる。晩までいっぱいなのか!「8時らへんならなんでも!」と言ってみるも、「1席だけ空いてる」と言われた。2人無いと困る。仕方ないので7時半くらいの「無座」という立ち乗りチケットを購入。
当初、蘇州は半日くらいにして周荘も行こうと考えていた。今、周荘が流行っていて蘇州はあんまり...みたいな意見が多かったが、まる1日蘇州にいて良かった。
蘇州は食べ物がうまい。観前街というところで地元の人で賑わっている店にフラッと入って昼ごはん。後から調べたら陸長興という蘇州面の老舗らしい。本当は爆魚面というのを食べてみたかったのだが、なんて読むか分からなかったので、牛肉としいたけが入った面(10元くらい)にした。あっさりした味の細麺で、具を乗っけて食べるものらしい。日本人の口に合う味だと思う。おいしかった。
おやつは十全街の「錢塘茶人」という「お茶請け食べ放題」の店でお茶をして、蘇州飯店の方へ向かう。
蘇州は町並みが美しい。私はスーパーフェチだが、脇道フェチでもある。外国の脇道には何か引きつけられるものがある。蘇州飯店の向かいの小橋につながる脇道に猛烈に引き寄せられて、とりあえず小道へ入ってみる。これが素晴らしかった。いろんなデザインの透かし飾りがほどこされた真っ白な塀に石畳の道が続く。北上して十梓街を少し右折して蘇州大学方面へ。レンガ造りの病院や大学の建物がこれまた素敵。あと、点心系のおいしそうな食べ物をやたら気合入れて作って売っている。働く男も絵になる。その後平江路を北上。水路沿いの柳の緑と白い塀のコントラストがすんばらしい。途中、公設市場みたいなところがあって、めずらしい魚や野菜、豆腐、乾物などが売っているのでこちらも一見の価値あり。獅子林という観光スポットの庭園みたいなところも一応よったけど、町並みの美しさが一番良かった。
駅に戻ったら真っ暗だったが列車の出発まで時間があったので、大娘水餃という水餃子のファーストフードへ。結構うまかった。
その後、鉄道。無座なので立つのを覚悟していたが、地元の人はほとんどが無座切符なのに空いてるところにどんどん座っている。我々も空いてるところにどんどん座ってみた。その後、途中の駅で指定券を持った人が現れたので、地元の人に習いシブシブ譲って違う席に座る。でも最後まで座ってやった。
スーパー2日目。いろんな調味料や食材を袋いっぱい買い込む。ほんだし干し貝柱味も。