上海3日目(っていうか周荘)

diy-hasami2006-11-12

周荘へは八万人体育館からバスツアーが出る。旅行会社から依頼すると500元とか600元とかするのに、140元(周荘入場料100元を含む)で行けちゃう。
6時半くらいにホテルを出てみた。様子がおかしい。真っ暗だ。車も人もいない。
時差を忘れていた。日本時間の6時半、中国時間の5時半だった。戻って2度寝して1時間後リトライ。旅行センターのカウンターで「周荘1日ツアーの一番早いヤツ!」と言うと、バスの往復券と入場券が1枚になった券をくれた。7:30出発のツアー。
時間があったので朝ごはんを食べてからバス乗り場に向かうと背後でただ事ではない叫び声が聞こえた。振り返るとおばちゃんのグループで笑いながらしゃべっていた。会話というより叫びあっているという方がいい。私の耳の入力レベルメーターは振り切っている。MAXボリウムおばちゃんグループは同じツアーへ行く人であった...。バスに乗っている時間は1時間。しかも早朝だ。そのうちテンションも下がるかと思いきや、1時間ずっとMAXボリウムで叫び続けてはった。上海は大阪に似ていると思った。
周荘に着くとガイドブックに乗っていない駐車場でポイッと降ろされた。ここはどこなのか、帰りどうしたらいいとか全く分からない。こんなときこそ、MAXおばさんに聞けば教えてくれるだろうと、帰りはここに戻ってきたらいいのか聞いたら、全員が口々に「ここ戻ってきたらいいから!」「2時半に戻ってきたらいいから!」とMAX親切に教えてくれた。降りた場所は富貴園駐車場というというところ。地図を売ってくる人がいっぱいいたが、タダの地図が中インフォメーションみたいなところにあった。
周荘は古い中国の町並みを残したテーマパークのようなところだった。人は住んでいるそうだが、人為的な感じがどうも違和感を感じた。確かにきれいなのだけど蘇州のときの感動はあまりなかった。ただ、写真を撮ったときに、周荘は圧倒的に美しい。蘇州はなんか普通。
昼は、ギャートルズのあの肉みたいな万三蹄という肉を食べた。(http://www.water-land.net/zzmaga/zzmaga1/wansanti.htm)これまたワイルドな見た目に反しほどよい味付けで、箸がスルッと入るくらいやわらかくておいしかった。
帰りのバスももちろんMAXおばちゃんと同じバス。さらに渋滞で運転手のおっちゃんがクラクション鳴らしっぱなし。寝れるか!と思ったけど寝た。
上海といえばテレビ塔や高層ビルがそびえる浦東の夜景。浦東へ地下鉄で行って、全身マッサージを60分55元で受ける。ビックリするほど足が軽くなる。軽くなった足取りで外灘の夜景を見に行く。
ところで上海はガイドブックも地図も役に立たない。変化が激しすぎるからだ。友達の持ってるガイドブックと私のガイドブックと現地で買った地図では地下鉄の路線図がまるで違う。そして、券売機のところと窓口のところでも路線図が違ったりする。多少冷たくされても聞きまくらないと分からない。
で、晩御飯食べに行こうと思っていた石門一路という駅が無いよー。メイヨー。どうやら、最近駅の名前が変わったようで「南京西路」というところがそうらしい。で、南京西路には屋台街みたいなところがあって、盛り上がっているらしい。「小楊生煎館」という小龍包を焼いたヤツの店へ。4個で3元。お店の中でも食べられるというので中で食べたいというと、おばさんが着いてこいというふうに歩き始めた。テレビの取材みたいなのがやっていて、おばちゃんはそれを「邪魔!」と押しのけながら本店みたいなところに案内してくれた。どうやら我々が注文したのは支店で、そこは早く閉まるからゆっくり食べられる本店で食べた方がいいということだったらしい。ありがとうおばちゃんと振り返ったら友達が「パックンや!」と言った。押しのけたテレビの取材はNHKの「英語でしゃべらナイト」の取材だったようで釈ちゃんもいた。パックン男前だった。ご一行は不自然に冬服だったので12月とか1月放送かな?
で、生煎である。「うまかった!感動した!」今でも思い出したら唾が出てくる。小龍包のように食べるとジューシーなスープが出てくるのに、外はコンガリカリカリ香ばしい。ミスター味っ子なら富岳三十六景クラスの大波に乗っているところだ。
街の人のしゃべっていることは全く分からない。こっちがしゃべることは何となく分かってくれているみたいだけど、上海語は全く分からない。ある店の店先で食べてたら笑顔でものすごい話かけられるが何を言っているのか分からない。どうやら反日デモのことを言っているようである。一瞬「やばい...」と思った。敵か味方か分からないけど、ともかく敵意は無いことを伝えなければ。しかし、それだけの語学力は無い。英語も通じそうに無い。とっさに出てきたのは「好きです。中国」
キャンペーンかよ!とりあえずその場はやりすごした。が、その後、物乞いの人が絡んできた。すると、さっきの反日デモのおじさんが「外国人だから、やめてあげて。印象が悪くなるから」みたいなことを言いながら割って入ってくれた。2人で1個しか頼んでないのに、椅子をわざわざ用意してくれた。おじさんはいい人だった。上海にずっと住んでいる人はそんなに敵意は持っていないって聞いたけど、それよりイメージダウンを気にしているみたいだ。
おじさんにお礼を言ってその場を後にした。